なぜ孤独で不安なのか?

「アリー・マイラブ」について考えていた。英語のタイトルは「Ally McBeal」(アリー・マクビール)。1997年からアメリカで始まった法廷ドラマだ。アリー・マクビールのマクビールは苗字なので、日本でいう「半沢直樹」って感じかな。ジュラシックパークの監督が元医者であるように、このドラマのディレクターは元弁護士のデービット・イーケリー。奥さんはあのミシェル・ファイファー。アリーの面白いのは、精神的プレッシャーやデプレッション(落ち込み)で見える幻影を面白おかしく書いているところ。ダンシングベイビーとか、バリー・ホワイトって歌手が出てきたりとか。こういう遊びごごろって大切だな。日本では真剣なのがいいことだと教えられる。でもそれって鎌倉以降の話。江戸だってそれだけモラルがうたわれたってことは、おそらく相当乱れていたのだと思うし。孤独も真剣に向き合うのは大事だけど、常に遊びごごろやユーモアを持とうとするのも大切だよな。

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目次

  1. イントロダクション
  2. 今日のトピック。実践で何が得られるのか?
  3. ○○ってなんだっけ?
  4. 克服するために必要な3つ(7つ)のヒント
  5. 再度ポイントのまとめ
  6. カウンセリングの現場では・・・
  7. 逆説的考察
  8. エンディング

この状況を克服すると何が得られるのか?

  1. 孤独になると不安になる原因を知る
  2. そもそも一人になれない、人間本来の欲求を知って置く
  3. 孤独と寄り添う大変を知ることで、逆に寄り添えるようになります

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人は一人でいることの大変さの原因を知って置きましょう。

それぞれについての解説

    一人になるのが不安でしょうがないのは以下の人間の潜在的な欲求があるからです。
    こういったことが、母親との関係、特に初期の乳幼児の段階で満たされていると、不安は起こりにくいです。
    常に心は安全で安心できるベース(基地)を求めています。赤ちゃんも6か月前後から一人で歩く準備のために
    手足を動かしたり、鍛えたりと準備を始めます。通常は集中してこの作業をしているのですが、時々思いだしたかのように、
    母親のぬくもりを求めます。そしてこの欲求が満たされると、またもくもくと自分の仕事をし始めます。
    そしてこの時間がだんだん長くなってきます。またしばらくすると歩き始めますが、同じように必ずお母さんがいることが気になるタイミングがあります。お母さんがいることで安心を覚え、そしてもっと遠くへいくようになっていきます。

    アメリカの心理学者、ハリー・ハーロウのサルを使った実験では、生まれた直後にお母さんを引き離すと、その後精神が、母親の肌の中で育てらサルと比べ、明らかに不安定になるというデータがあります。(こんな残酷な実験はどうかと個人的には思いますが、貴重な実験データではあります)イギリスでは、ジョン・ボールビーという精神科医が孤児院を研究した際に、やはり幼いときに母親の愛情をしっかり受け、満たされなかった子供は、精神的に不安定で、また免疫力の低下、鬱の傾向、発達の遅れなどを指摘しています。

    一人でも不安ではないというのは、この心のベースがしっかりできている状態といえるでしょう。ですがほとんどの人は、100点満点の母親に育てられるということはありません。程度の差こそあれ、孤独に対する不安というのは誰もがもっているものと言えます。

  1. 誰か私を褒めて!(承認欲求)
  2. 「すごい」「すてき」「あなたじゃないとダメだね」「あなたのような人しかこんな偉業できないよね」「センスいいよね」
    説明する必要もなく、誰かに認められたいという欲求が人間には強くあります。その度合いがひどくなると、常に異常、他人からの承認を求めます。強要すすような場合もありますが、それは巧みに行われます。つまり直接的にほめてほしいというのではなく、過剰にあれこれ相手にしてあげたり、みせつけたりして、いやでもそれに触れるように持って行こうとするわけです。逆に誰からも褒めてもらえないと、普通人は暗くなったり、やっていることに自信をなくしたりします。知らないうちにほめてもらうために、その行為をしているからなのです。またこの欲求があまりにも強いと、だれもかれもから褒められようとします。詐欺師はこのメカニズムを使って人をだましますね。褒められているときに、相手に別の意図があることが、興奮していて見えないからです。

  3. 私はいつも勝っていたい!
  4. 人生は別に誰かに勝つことが目的ではありません。ですが、人間いつも勝っていたいという欲求がある生き物です。スポーツのような明確な競争相手や、商売における明確な競合会社が相手であれば、それは自分の存在を脅かす存在ですからまだわかるのですが、共存すること、相手がいないと自分が成り立たない関係性であることが目的にもかかわらず、その相手に勝とうと人間はします。「彼氏や彼女に勝とうとする」「親に勝とうとする」「妻や夫に勝とうとする」「子供に勝とうとする」「上司に勝とうとする」「部下に勝とうとする」。自分が上であるという状況でないと気が済まないのは、自分は下であることに非常に敏感な状態といえるわけですが、それは幼いころの屈辱感や劣等感に原因がありますが、実は、親や環境にうえつけられた間違った価値観が原因であることが多いのです。勝つために常に相手を欲している状態といえます。
    劣等感に関する説明
    なぜ自分には自信(自身)がないのか?(ないから不安?)

  5. いつも誰かに愛されていたい!(渇愛)
  6. 愛の定義にもよりますが、ここでは「前提や条件なしで存在を認めてくれること」と定義したいと思います。
    つまり、
    「いうこと聞いたら・・・」
    「しっかり稼ぎがあるうちは・・・」
    「若くてかわいいうちは・・・」
    「ハラがでてこない限りは・・・」
    というのは、愛ではないということです。
    「いうことを聞こうが聞くまいが関係なしに・・・」
    「しっかり稼ぎがあってもなくても・・・」
    「若くてかわいいくても、そうでなくても・・・」
    「ハラがでてようが、でてなかろうが・・・」
    ということです。

    これも、特定の人にだけ求めているのであれば、正常です。
    ですが、この感情もみたされていないと暴走を始めます。
    だれかれ関係なく求めるようになるからです。
    愛の飢餓状態になって、出会った相手は長続きしないのは、まさにだれでも自分を愛してくれればそれでいいという、頭のおかしな状態だったからです。
    付き合いが進めば当然、脳みそは正常化すなわち、愛の欲求も通常レベルになりますので、この時初めて冷静に相手を見られるわけです。そして、自分を愛してくれる人であれば、だれでもいい状態だったことに気づくわけです。

    男性にとっては、お母さんの愛情不足は永遠に消えません。
    どこかで女性にお母さんを求めます。そしてそれが満たされないと、

  7. とにかく誰かに構ってほしい!(ストローク要求)
  8. 愛情や承認の欲求がありながら相手を上回りたいという矛盾した欲求を併せ持つのが人間です。
    さらに、この欲求が強い証拠に、正当な手段でそれを得られない場合、自分を気づつけてでも手に入れようとします。
    例えば、わざとへまをするということがあります。これは幼いころに、失敗をしたらかえってみんなから注目された(かまってもらえた)という体験から、失敗することで欲求が満たせることを無意識が学習してしまい、それを同じく大人になってから無意識レベルで対応してしまっていることにあります。(無意識の仕業なので本人には自覚がありません)。私も病気になると重症化する傾向がありました。これも今思い返すと、普段怖くて忙しくてかまってくれない母が、病気をすることで優しくかまってくれて、欲しいものまで食べさせてくれる状況を無意識が少しでも長く恩恵を受けようとさせていたように思います。さて、わざと失敗ならいいのですが、これがわざと相手が困ることをするようになると問題です。一歩間違うと社会問題になります。万引きとか、放火とか、窓ガラスを割るとか。。。学校で先生を困らせる不良グループって何がしたいのか当時私には理解できませんでしたが、要はかまってほしかった。愛情や承認欲求の彼らなりの精一杯の表現方法だったわけです。心理学にエリック・バーンが開発した交流分析というものがあります。交流分析では、相手と行ったり来たりするコミュニケーションをストロークといいます。さらにそのストロークを発する人および受け手を3つの精神レベル(ペアレンツ、アダルト、チルドレン)にわけ、どのレベルが打ってきたストロークなのかを見ます。ここで、見かけは大人なのに、心の中にいる無邪気なだけど知恵や社会性のない子供が「かまってよ!」というストロークを投げるので問題が起こるのです。いずれにせよ、自分が犠牲になってまでも愛情や承認欲求を満たしたいのが人間なのです。

    人生ゲーム入門―人間関係の心理学 エリック・バーン

  9. 日本人特有の群れたい欲求!
  10. さらに困ったことに、我々日本人は「個人」でいることを欧米人と比較しても苦手としています。
    これは別ページで説明しています。
    甘えとは何か?

再度ポイントのまとめ

  1. 初期段階で母親の愛情に満たされないと、孤独で不安が発動する
  2. 人間は自分を認めてくれる人を常に求める
  3. 人間は相手に常に勝ちたい
  4. 人間は自分を愛してくれる人を常に求める
  5. 自分がどうなろうが、かまってほしいのが人間
  6. 日本人は欧米人よりも個でいるのが苦手

カウンセリングの現場では

「孤独で不安なんです」
「あたりまえです。それは人間である証拠です」
で終わらないのがカウンセリングです。
この前、「そうかあ、おひとりで不安なんですねぇ」と二人で暗くなるだけというカウンセラーがいることを知って衝撃を受けました。が、これも、必要に応じて程度です。孤独を感じる原因を自身の中に追求して解消することも重要ですが、それ以上に、今手元にあるものから、気持ちの面でも、人間関係でも、孤独を解消していくものを一緒にピックアップしていくと同時に、それにむかっていくパワーがどんどん泉のように湧きかえるように、お話をしていきます。リフレ―ミングをつかって、孤独の良さやプラスのパワーに触れたりする人もいますし、子供のころにやりたかった生き生きしていた自分に気付いて、それを取り戻そうとする人もいます。ホントに相談第一声は同じでも、着地点は千差万別。原因と結果は論理的にあってもそうならない世界だと思います。

逆張りを考える

「友達100人でっきるかな~♪」
幼稚園の時に小学校に上がるにあたり、うたわされた歌です。
これが、私にとっての友達がたくさんいた方がいいというイメージの元凶のような気がします。
(まど・みちおさん(作詞家)すみません。個人的にはあなたの詩は好きなんです。あくまで私の話です。)
今も、時代はベンチャーブーム、起業ブームで、人脈がさも1番大切だと言っている人が後を絶ちません。
が、「めんどくさい営業をしなくてもいいから」「断られるのが基本の営業をしなくてもいいから」っていうのが本音のように思います。
それよりも売れるものっていうのはAさんもBさんも贔屓なく売れるものだと思います。
人間関係関係なく、自分がいいとおもって研磨したものが、他人とぶつかった時に、本当の人間関係が生まれます。
自分が本当に困った時に、自腹でお金と時間をかけて自分のところに来てくれる人何人いますか?
自分のお葬式に本気で泣いてくれる人何人いますか?
そうでない人に承認や愛情を求めるのは、無意識が作りだしたまやかしなんだろうな。
となると、孤独の楽しさをどれだけ知ることができるか?が人生成功のキーワードのような気がします。

出だしの続き。。。

・・・いつもネタがないので、映画やドラマの話ばかりしている。
これも、私には友達が少ないからかなあと思う。
飲みに行かないし、第一誘われないし。
人と会ってネタって湧いてくるなあとないものねだり。。。
でもあと何年かで人生を折り返すことを考えると、やっぱりもっと本気でいろんなことを知りたい!と思うから、
やっぱり飲みに行くのはどうでもいいな。
単に孤独に強いのでなく、人一倍欲望が強いだけかもしれないなぁ。


アリー・マイラブ キャリスタ・フロックハートがかわいい

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