GW終了。GW中、どこかにレジャーにいくカップルや家族連れが目の前を過ぎていく、駅ナカのスターバックスで執筆や資料の整理中。いいなあ、サラリーマンってと、いやで辞めたサラリーマンをうらやましく横目に仕事。。。
目次
- イントロダクション
- 今日のテーマ
- それぞれについての解説
- 再度ポイントのまとめ
- カウンセリングの現場では・・・
- 逆説的考察
- 映画で考える心理学
- エンディング
今日のテーマ
- やる気スイッチの嘘がわかります。
- やる気の弊害に気づきます。
- 目標実現の力はやる気でないことがわかります。
それぞれについての解説
- やる気スイッチの問題点
- やる気ってなんだ???
- やる気の正体は何か?
- そもそも脳はなんていってる?
- やる気は寿命が短い
- 正しい「やる気」とは?
- 何も考えなくてもできるように準備をしっかり整える
- 最初のうちのゴールはできる限り短期的、具体的で、簡単に達成できるものにする
- 不安の力を利用する
- 生活のパターン化する
- 環境や状態の変化にも対応できるようにする(優先順位が下がらないようにする)
- ジョギングウエアは寝る前に枕元に必ず用意する
- ジョギングシューズも玄関に出しておく
- 着替えて、玄関を出るのが明日の目標(走らなくてもよい。雨でもできる)
- 1週間できたら、100メートル先の公園を次の目標にする
- 早く寝るために、コーヒーやアルコールを控え、お風呂に早くさっと入る。
- 目覚まし時計のほかに、デスクライトをタイマーセットして光でも目が覚めるようにする
- 夜寝付きが悪いときでも、玄関まではやる(足りない分は昼寝する)
- 3週間できたら、ご褒美に○○を食べに行く。
- このままジョギングをした場合としなかった場合、どうなるのか詳細まで具体的にイメージ化し、その絵をトイレに貼っておく。
- 仮に何かあって1日できなくても、翌日はやる(2日続けて休まない)
- 結局「やる気スイッチ」とは?
「よーし!やってやるぞぉ!(荒い鼻息)」
昔、某塾の「あなたのやる気スイッチ、見つけます」の宣伝を見て妻がうらやましがっていました。これって誰でもあることですよね。
「よーし!今日から英語を勉強するぞぉ!」
「今日から毎朝走るぞお!」
「今日から早起きするぞぉ!」
「今日から、禁煙、禁酒するぞお!」
そうなんです。このブログを読むような賢明なあなたならお気づきの通り、ここには、
「いやあ、そうはいってもさあ・・・」
「明日からでもよくないか?」
「今やっても、やらなくてもあんまり変わらなくないか?」
「それよりも、今はせっかくできた時間だからゆっくりしたい・・・」
っていう、本来のグータラな自分が存在します。まるで、現在の自分との決別宣言であるかのようです。そして、それを「強い意志」の力で、やっつけよう!っとしているのです。まさに鼻息あらく、発奮している状態です。
なぜ、強い意志が必要なのか?それは強い無意識の抵抗があるからです。そして、この「意思の力」というは実に弱いです。ほとんどの場合、その無意識の力によって、強い意志は敗北してしまいます。なぜ無意識の力はこうも強いのでしょうか?それは無意識があなたのすべてだからです。(この話は別にします。)さて、意思というのは、その無意識を甘く見ているのでしょうか?無理やり、その無意識をだまそうと躍起になっているのが、この
「よーし!やってやるぞぉ!(荒い鼻息)」
ではないでしょうか?相手が強力なので、こちらもいきまいて、声に出さないといけない、場合によっては鉢巻をまかなければならないのではないでしょうか?(無意識に無意識の力を理解しているのかもしれませんね。(笑)
別のところにも書きましたが、脳は非常に単純で、快か不快かでしか判断しません。
楽なことも好きです。逆に難しいことや手間なことは嫌いです。新しいプロセスを覚えないといけないので、意識的に取り組む必要がありますし、失敗もおおく、それが不快だからでもあります。
今日は、
「よーし!やってやるぞぉ!(荒い鼻息)」
が最高の「快」だったのでしょう。やった結果に満足しているかもしれません。これまでと違った自分を感じていたり力強さがみなぎっているかもしれません。ですが、明日もそうとは限りません。なれていないので準備に手間取ります。それがもう慣れていないことなので、不快(例えば、めんどくさいという気持ち)になったりします。あるいは、今日この課題に取り組むよりも、もっと魅力的な快(例えば、好きな人から遊びに行こうといわれた、おもしろそうな番組がTVである)が登場するかもしれません。そうすると途端に、やる気スイッチがOFFになったりします。課題が「快」の邪魔をする「不快」なものとして認識されたからなのです。物事の優先順位は常に相対的ですからしょうがありません。感情の訓練ができていないとそれは衝動的でもあったりします。3日坊主というのは教訓ではなく、立派な物理法則なのかもしれません。あと、頑張りすぎるというのはよくありません。下手な満足感によって「快」が最高になった結果。お腹いっぱいと同じ状態、つまり、しばらくはもういらないという場合があるからです。「快」がある程度蓄積すると「快」でなくなり、さらにいくと「不快」になる。これも人間の面倒くさい人間らしい法則といえます。
やる気は頼りにならない「衝動」のようなもの、あてにしないようにしましょう。
それより、翌日に取り掛かるように工夫をしましょう。それには
(準備の方がやる気より大事)
脳みそが何も考えなくてもできるようにすると、不快度が下がります。
簡単にできるものは不快度は低く、達成による快が得られやすいです。
(実は不安を回避したいというエネルギーはかなり大きいので、それを有効利用しようというものです)
脳みそが何も考えなくてもできるようにすると、不快度が下がります。パターンにするのは1つの方法です。
パターン化が終わってしまわないように工夫します。
たとえば、ジョギングを朝するのであれば、
といったようなルールです。
「やる気スイッチ」
よりも目標を達成するのは
「準備」と「継続(習慣化)」が大切
ということになります。
やる気は無駄なエネルギーです。
もしくは「やらない」というパフォーマンスだったりします。
再度ポイントのまとめ
- やる気は単なる神経の高ぶり
- 目標達成のカギはあくまで準備と継続
- 具体的には
寿命が短く、たよりになりません。
神経の高ぶりは必要どころか害です。
カウンセリングの現場では
クライアントさん:「私やる気が出ないんです・・・」
私:「いいことじゃ、ないですかあ!」
クライアントさん:「???」「やらないといけないんです。でもやる気がでないんです!」
私:「やる気がないのはいいことです。それよりやらないといけないことって本当にやらないといけないことなのですか?」
実は心底やりたくないことをやらないのと、なんとなくめんどくさくてやらないのでは問題が違います。前者の場合は、やる気の有無は問題でなく、本当はやりたくないことを、やらないといけないと思っていて、それに気づいていないのが問題です(気づいている場合はさほど大きな問題ではありません。問題がわかっていれば、いかようにでも解決できるからです)。もちろん健康度の高い方には、習慣化するためのプラン作成やアドバイス、あるいは達成のためのちょっとした催眠を行ったりしています。
逆張りを考える
今日のブログは、「やる気」のそのものの逆張りだったと思うので、思い切って割愛!
映画で考える心理学
脱走のものの映画っていうと、やっぱり有名どころは、ナチスの捕虜達が脱獄する大脱走だと思う。音楽も有名だし、戦時中の牢獄が舞台だが明るくコミカルにまとまっているのもいい。(最後はハッピーエンドでなかったけど)。これと対極にあると思うのが、フランス映画の「抵抗」。こちらも部隊は第二次世界大戦のナチスの監獄。囚人はスパイ容疑で死刑を待つ。この究極のプレッシャーにおいて、完璧な脱獄を図るべく、いかに模範囚として振る舞い、脱獄の準備を進めていく。大胆な計画にもっとも必要なことは、淡々とやること。継続と準備であって、興奮は不要ということを教えてくれる。本当に淡々と脱獄の準備を描いているのがいい!また、死刑というプレッシャーにあっても、人間やることをやる、できることをやるということの大切さも描かれている。個人的には好きな映画だ。
抵抗-死刑囚は逃げた ロベール・ブレッソン監督
出だしの続き。。。
連休明け初日。満員の電車、ホーム、駅。。。その人の流れに乗って移動。ああサラリーマンってやっぱり大変だなと思う。ホント人間って短絡で短期的にしか物事見えないな。って、この時だけ私という一人称ではなく複数形をつかって自分のアホさを慰める。。。