交流分析から見たコミュニケーション 親子編

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この記事を外にでてカフェで書いているんだけど、ちょうど会社に対して文句のある部下とその上司がしゃべっている。
ちょうど(というのは失礼なんだが)、交流分析の話を書いてるところでのタイミングでだ。どうも、上司はこの問題についてどっしり構えるというよりは、逃げたい感じで、女性の方が思いっきり感情的(C)。だから全然噛合っていかない。。。

目次

  1. イントロダクション
  2. 今日のテーマ
  3. それぞれについての解説
  4. 再度ポイントのまとめ
  5. カウンセリングの現場では・・・
  6. 逆説的考察
  7. 映画で考える心理学
  8. エンディング

今日のテーマ

  1. 交流分析で親子のコミュニケーションのパターンを見る
  2. 子供と接するのに自分の中にいる自分の親のコピーがしゃべってないか?
  3. そもそも、存在そのものを愛することが根底にあることが重要

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親子の問題は親が子供を問題と捉えるという間違いから始まる。

それぞれについての解説

  1. 交流分析とは?
  2. 交流分析から見たコミュニケーション 彼氏彼女編

  3. 親子における問題
  4. 子供に対して、自分はどのタイプで接しているのか?
    あなたは親です。大人です。(あたりまえ 笑)。でも、お子さんとのコミュニケーションのストロークをA(大人)でとっているとは限りません。というより、そうでないときの方が多いのではないでしょうか?結構感情むき出して怒ったりしてませんか?叱りたいんだけどつい感情が爆発してしまっていないでしょうか?何が起こっているのでしょう?

    自分の子供の自由振る舞いや、身勝手さに接したり、そういうのがあなたの時間や自由を奪っていくとあなたが捉えると、あなたの心の中のP(両親)やC(子供)がむくむく起き上がり出したりしていないでしょうか?例えば、子供の自由さにムカムカすると、CPが出てきて、勝手にふるまうことに対して怒りとともに批判するかもしれません。それは、実は、あなた自身が本当は自由にふるまいたいまさにその人だからです。好き勝手やりたい自分がいるのに、それを禁止して抑え込んでいるのです。ではなぜ抑え込むようになったのか?それは、おそらくあなたが、あなた自身の親にそうやって、つまり自由にふるまうことを禁止されて育てられたからです。自分の子供が自由気ままにやっている姿に、自分はそうしたくてもできないのに、この子はどうしてそうするのかしら許せない!と怒っているのです。そして、そのあなたの親があなたにした生育パターンを同じように繰り返してしまっている可能性があるわけです。また怒らずにじっと我慢して、子供のためにとやっているのも間違いで、こちらは母親らしく振舞いすぎ(NP)て自分の本心が置いてきぼりになった状態です。また、これをしすぎると子供が親をなめてかかり、手のおえない子供になることもあります。

  5. 交流分析どうこうより大事なこと
  6. 一番大事なのは、自分がどういったコミュニケーションを投げかけているのかに気づくこと。そして正直に子供に対して、一人の「ヒト」として扱うことです。たとえCPで叱るというより怒ってしまった場合でも後悔するのでなく、まず子供に直接謝ることです。こうすることで、子供はあなたも一人の人なのだと気づくことができます。あなたに愛があって、愛ゆえの行為であったことにお子さんはきっと気付けます。そして、心の深い部分での交流がおこり、自分を一人前として扱ってもらえたことを彼彼女は誇りに捉え、この経験をプラスのものとして、深い無意識の世界で処理していきます。その深ーい無意識の世界にできた成功のイメージが、今後の彼彼女の行動に自信と誇りを与えていくのです。

    子供に舐められないために叱ることは必要ですが、CPである必要はありません。Aで厳しく叱ることはできます。この場合、まじめであれというのではなく、大人の知恵を使ってやるということです。

    とあるお母さんは、子供がいうことを聞かず、あばられる、おお声を出す、勝手な時間におきて、勝手な時間にご飯を食べたいという小学校高学年の男の子に悩んでいました。ある日お母さんはご飯の時間と、その時間に来なかったらごはんをその日はつくらないこと、反抗する場合は指定の部屋に一人で座らせることを伝えました。子供はへーへーへーっていうだけ。翌日ご飯の時間が過ぎてから起きてきて、ごはんを要求しました。ご飯はださないといったからない旨をつたえました。子供は暴れました。暴れたら指定の部屋に行く約束をした旨を彼につたえ、座らせました。子供は暴れましたが、お母さんは相手にしませんでした。昼ごはんが欲しいといって出てきました。昨日の約束どおり朝ごはんを食べない人は昼も夜もない旨をつたえました。暴れましたので、指定の部屋に行かせました。抵抗しましたが、強制的に連れて行きました。夕飯が食べたいと泣きだしましたが、お母さんはルールを破ったからないと伝えるだけでした。もう十分暴れたしお腹もすいていたのか、暴れることはありませんでした。夜寝る前にお母さんは息子につたえました。明日のご飯の時間と、その時間に来なかったらごはんをその日はつくらないこと、反抗する場合は指定の部屋に一人で座らせることを伝えました。次の日彼は暴れることなく時間前におきてきて、だまって朝食をきちんと食べました。暴れることはありませんでした。お母さんはここで初めて、きちんと起きたこと、だまって朝食を食べたことを褒めました。彼はご飯の準備や後片付け、お使いを進んで申し出るようになりました。

再度ポイントのまとめ

  1. 子供にCP(批判的な親)NP(献身的な親)で接するのは問題
  2. Aで接することが大切
  3. それ以上に愛情が根底にあり、大人扱いするのが大切

カウンセリングの現場では

親子の問題は親が子供を問題と捉えるという間違いから始まる。こどもは存在したいように存在するだけで、それがいい悪いとレッテルを貼ってしまうのは、CPの要素が強すぎる人たち。Cの人は無責任さに問題があることが多いですが、Pの要素が強すぎる人たちは、自分が勝手に描くただしいわが子という幻想を見ていて、そことずれている部分を問題だというわけです。ACの場合は、子供が母親のやさしさに付け込んで、やんちゃになることがあります。自分はやりたいようにやれると勘違いして大きくなってしまったわけです。子供がいうことを聞くためには、余裕のあるAになり、時と場合によっては、ユーモアも交えて、愛のある脅しや厳格さが求められます。愛と厳しさを伝える方法を伝授します。

逆張りを考える

親子は特に言葉以外を使った心の交流が大切です。抱きしめたり、背中をさすってあげたり、逆に扉をしめた部屋で反省専用のスペースの座布団に正座をさせて話をするとか。相手はあなたが本気で自分のことを考えているのかを見ています。間違いに気付いたらきちんと謝ることも、子供相手であっても一人の人間として接することが大切です。

映画で考える心理学

ビリギャル

CPとNPのイメージをこのブログの読者さんと共有できるのではないかと思って、この映画をもう一度取り上げます。(映画についてはこのページの映画で考える心理学を参照)子供を自分のかなわなかったプロ野球の選手にするために躍起になって練習を手伝うお父さんはCP(批判的な親)のイメージといっていいでしょう。励ましもあるけど、基本はできていない点や欠落している点を評論するのが基本的なコミュニケーションのパターンとなってます。対してお母さんはNP(結構献身的でお父さんのわがままをそのまま受けて入れいます)。自己犠牲的で自分のためのことを考えていませんし、自分の気持ちもそっちのけです。もっとも女性もCPを持っているし、男性もNPの人もいるので、あくまでイメージという意味です。子供と接するのにAでいくのはなかなか難しいものなのかと映画を見ても思いますね。

原作はこの本。表紙の女性は有村架純ではなく石川恋というモデルさんらしい。

出だしの続き。。。

とうとう、逃げられないと思ったのか、腰を据えて対応する上司なんだけど、相手が感情的でどーにもなんない。私こんなにつくしたのに。その気持ちはおいていかれて話をしているから、その寂しさや無力感は置いてきぼり。。。うーん、別れ話をする男女となんにもかわんないな。

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