妻がダイニングテーブルが欲しいという。あまりにも素敵なものを見つけたらしく、ルンルンらしい。無垢材で一生無料でケアしてくれるという。職人手製らしい。その一点もの感に惚れたのかなと感心していると、値段にビックリ。そんな高級家具うちにあわない!となんとか大衆家具屋で納得してもらう。ふーっ。1つ高級家具が家に来たら、それが標準クオリティになってしまう。そしたら、タンスや食器棚やソファーやら、みんな買い替えたくなるに決まっている。これはうちの妻がどうのこうのでなく、人間のさがである。そのドミノ現象の発生を防ぐことができた。ほっ!
目次
- イントロダクション
- 今日のテーマ
- それぞれについての解説
- 再度ポイントのまとめ
- カウンセリングの現場では・・・
- 逆説的考察
- 映画で考える心理学
- エンディング
今日のテーマ
- 夢とは何かを知ることができます
- 自分の夢に働きかけることができるのがわかります
それぞれについての解説
- 夢は無意識の世界からのメッセージ
- 夢は現実に対応しようとするあなたの本心
- 無意識からのメッセージは解釈が結構必要
- 夢と意識的にかかわることで無意識が変わっていく
- 無意識が変わると見る夢が変わる
人は起きているときには意識的
寝ると意識のたががはずれて無意識の世界が稼働する
あなたの自己であり自身であり本心の世界
例えば、どうしても遅刻できないMTGがあると、遅刻した夢を見る
例えば、殴ってやりたい相手がいて、それを無意識に我慢していると、どなってなぐっている激しい夢を見る
例えば、必死にもがいているのに自由になれない職場にいると、空を飛ぼうとものすごく必死なのに、全然高く飛べないどころか、落ちそうな夢をみる
例えば、嫌いな人を殺す夢を見たからといって、本心がその人を殺したいと思っているとは一概に言えません。
自分が死ぬ夢をみたからといって、あなたが死にたいというわけではありません。
本心がいいたいことは言葉でなく、心象風景で語られるのですが、その解釈が必要です。
例えば、彼氏の会社に電話をしたら女性が出たけど、女性ということがあなたにとって意味があるのか?
例えば、さっき電車に忘れてきたパソコンが、なぜ再び手元にもどってきたのか?パソコンはどんな意味がその人にあるのか?
ほとんどの人に共通する心象風景もあれば、その人特有のものもあります。
自分勝手な解釈も多くあり得るので、自分のことをよく知っている人と夢をシェアするのも解釈に役立ちます。
今回はあいつと戦わずに逃げてしまったけど、次回は必ず格闘しよう!
このように本気で何度も思っていると、見る夢も変わってくることがあります。
どうせ夢だし、夢でぐらい戦ってみよう。相手にまさる武器を用意しよう。相手は卑怯なやつだから先手必勝で行こう。
冗談に聞こえますが、本気で話し合ったりして、本気でかかわることが重要です。すると見る夢が変わってきます。そしてそれはあなたの無意識の世界における物事のとらえ方が変化したことを意味します。
無意識は物事を捉える総本山といってよく、例えば家の前にされるどこのだれかわからない犬のフンが汚いイメージだったのが、
例えば、フンが植物の肥料となったり、掃除しているところを褒めらるという体験を伴うと、無意識レベルで、フンに対するイメージがポジティブなものになり、フンが金に変わり幸せをもたらす夢をみたりするようになります。
でもそれ以上に行動や言動、態度が変わってくる
意図的に見る夢が変わっても、それは行動に大きな影響を与えます。夢もある意味無意識にとっては現実であり、現実では初めてのことでも無意識にとってはすでに経験済みであり、いままでどおりの対応をしようとするからです。
マレー獏は悪夢を見ない―夢をコントロールする民族・セノイへの旅
こちらはわかりやすくておすすめ。
再度ポイントのまとめ
- 夢は無意識からのメッセージ
- 夢には意識的に働きかけられる
- 夢がかわると行動が変わる
カウンセリングの現場では
夢の分析はあまりにも多用で解釈も難しいと思って避けてきていましたが、今では昔に比べれば、どんな夢を見たのか雑談程度に聞くようにしています。またその雑談程度であることが、実は見る夢に積極的にかかわったりすることができるのだと実感しています。人生もそうですが、あまりにも力んで過剰になると、無意識は変わるのでなく、引っ込んでしまった、変わったふり、つまり嘘をつくので、これがまた難しいのですけどねー。
逆張りを考える
夢の話は聖書にも登場し、夢による予言や解釈ができる能力によって、エジプトの牢獄から助けられて、宰相になった「ヨゼフ記」があります。上記に描いた「夢」について語りあいそれを生活に取り入れていたマレーシア原住民の「セノイ族」の話があります。ユングやフロイトは、夢について西洋で本格的に科学的なアプローチを試みました。日本では「明恵」という僧侶が、死ぬまで見た日記をつけ、それをどうとらえたのか、実際になにがおこったのかなどを期して、夢を人生に生かしていたことがわかっています。科学とロジックの前に消えてしまっていた「夢」の価値はまた見直されてきています。人間は意識の領域だけで生きていないことがどんどんわかってきたからだと思います。
映画で考える心理学
はじまりのうた
イミテーション・ゲームで主演女優を演じたキーラ・ナイトレイが主演。主演男優はフォックスキャッチャーでレスラーの兄を演じたマーク・ラファロ。この男女が主役であるけど、恋愛に発展しない恋愛みたいなものを描いた作品。2人とも人生の危機において出会い、その苦しみに対する共感癒を描いているが、その描写に物理的なものはなにもなく具体的なものはなにもない。いろんな音楽を聞いて共感し、仕事を通して共感するというだけだが、それゆえに美しさと説得力がある。ここで抱いたらこの映画台無しだなーって思ってたけど。。。そしてその癒しから再び、もとの世界へそれぞれ戻っていく。人生において所持しているものを喪失すると、その喪失対象に対して抗議&不安→絶望&悲嘆→忘却というプロセスを踏むが、この忘却へいく段階で、それぞれが元さやに戻っていく様子を描いている。それだけの戻る力をもっているんだから、一旦自己と一体となったパートナーや家族と離れるのは至難だよな。
出だしの続き。。。
ある日、帰宅すると、めずらしく不機嫌丸出しで電話をしていた。聞くとその大衆家具屋は、ネット販売はしているのだが、店舗ごとのネット販売になっていたという。なのにコールセンターは店舗ごとでなく一括になっていて、しかも一括なのに、コールセンターで言ったことが店舗で対応できなかったりが多々あり、振り回されたことへの抗議だという。ああ、我々日本人はもう、アマゾンが通販クオリティの標準になってしまったんだな。いやおうなしに、この大衆家具屋(けっこう大手です)もひっくり返されるのに、経営はそんなところ見れる感覚がある人がいないのだなと思ったりした。