対人恐怖症を克服する

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私は帰国子女なのですが、帰国した年はちょうど日本が未曾有の不況。
仕事もアルバイトも希望したものがなかなか見つからず、
趣味などのつながりや、社会的役割も一切ない状態で、1年ぐらいを悶々と過ごしました。
本格的に心理学に興味を持ち、当時はアマゾンがなかったので、本屋や図書館に足繁く通いました。
そして、ある日電車に乗ると、人と目を合わせると、恐怖を感じる自分がいることに気づきました。
今思いだしても、あまり面白い時期ではありませんでしたが、この分野への興味を後押ししてくれたものに違いありません。
そんなわけで、今日は「対人恐怖症」について語りたいと思います。

「対人恐怖症」を克服すると何が得られるのか?

  1. 人と目を合わせて話ができるようになります。
  2. 人と話すたびにあった、変な緊張感や疲れ、発汗、のどの渇きなどの現象が徐々に減っていきます。
  3. 人ともっと深いレベルでの結びつきを見つけられるようになります。
  4. 何より、大きな恐怖という障害を一つクリアしたことで、自分に大きな強い自信が持てます。

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人と会うたびに、筋肉が戦闘状態に入るので疲れます。
戦闘状態とは?
私もこの「不快感」にどっぷり浸ることに当時はなりました。
でも、この自分だと思っていた戦闘状態になる自分は「着ぐるみ」に過ぎなかったのです。
ああ、脱いでしまえばなんと重たい鎧を付けていた(付けさせられていた)ことかぁぁぁ。
あなたも、その着ぐるみを脱いで、汗びっしょりだけど、重い鎧のおかげで筋肉質になった「真の自己」に出会ってみませんか?

というわけで、「対人恐怖症を克服する」の目次です。

  1. 恐怖を感じる「私」は、他の人と比べて「特殊」なのか?
  2. 人に対して恐怖を感じるのも「特殊な私」?
  3. 具体的に何をするのか?

それぞれについての解説

1.人に恐怖を感じるのは特別なことなのか?

 神様は嫌がらせのために、人に恐怖を与えたのでしょうか?
いや、動物学や遺伝学的に考えると必要性があってこの感情ができているはずです。
古来人間が外敵(ライオンとか?)に遭遇した際に、戦闘モードに瞬時で入る必要がありました。
意識領域で、ライオンに遭遇したぞ→戦うべきか逃げるべきか→過去のデータからだと→ではまず左足を上げて・・・とやっている間に食べられてしまいます。判断は瞬時で行動が同時である必要があったわけです。ですので、その際に実は大脳は停止して、もっと本能をつかさどる脳の部分が稼働します。これはスピード重視のため意識上にのぼることはありません。ドキドキするのもいざというときに力が全力で出せるように、すぐ動けるようにするためですし、手が冷たくなるのも、血流を足に流して、すぐに走れる(逃げる)ことができるようにするためです。つまり、人間であれば恐怖という感情があるのは避けられないことなのです。長い人類の歴史において、生き残るために必要であり、DNAに刻まれたものだといえます。あなたから立派に見える人、強そうに見える人、成功しているように見える人、みな恐怖はあるのです。

2.人に対して恐怖を感じるのも「特殊な私」?

では、人に対して恐怖を感じるという点はどうでしょうか?
人はもともと群れようとする社会性の生き物です。人間は一匹で生きることができません。必ず群れて役割を分担して生きてきました。ところが、自分が所属する群れをでて別の群れと交流するというのは基本的にはあまりなかったようです。人が交流するには、ある程度の交通網の整備と、物流が必要で、それが登場したのが日本では奈良時代。日本人が知らない人と次々会うようになったのは、一般人レベルでは室町時代以降でそれも商人や職人に限って。それが本当の意味で大衆化したのは明治以降。さらに農村まで広がったのは80年代以降の話です。やはり知らない世界に行くというのはとてもリスクがある話ですし、恐怖心があって初めて自己を守ることができます。なれていない人と交流するという能力はもともと人間にはありません。

3.具体的になにをするのか?

  1. 恐怖の構造を知る
  2. 人に恐怖を感じている自己を感じる
  3. 怖いのスイッチが入る習慣を日常生活で発見し続ける
  4. 人の目を見て話し、その時起こっていることを事細かに日記につける

  1. 恐怖の構造を知る
  2. I.は終わりましたね。
    知識は力なりなので、本気で克服をする覚悟がある方は目を通してください。

  3. 人に恐怖を感じている自己を感じる
  4. 怖いと感じている自分をとことん味わい尽くします。
    肩や二の腕、肩甲骨などの緊張にともなう張り具合。眼圧。耳の中の鼓動。脇や額、唇の周り、のどのあたりに湧き出てきた汗。速く強く打ち始めてた心臓の鼓動や二の腕の動脈。頭の編頭痛。のどの渇き。お腹や腸のはりや痛みあるいは不快感。そういったものを一つ一つチェックしていきます。とことん味わい尽くしましょう。この時、急いでやるより馬鹿みたいに丁寧にやったほうが効果的です。また、恥ずかしがらずに声に出してやったほうが最初はよいです。あなたの無意識はあなたの声を聞いています。そしてその声を聞くことで新たな気づきを促しているのです。椅子を用意して、一方に坐り、もう一方に人としゃべることでこわばってしまった自分を坐らせて、今のような観察をすると、より高い効果が期待できます。

  5. 癒してあげる
  6. あなたは、そういう自分になんて声をかけますか?
    たかだか人と話をするだけでそうなってしまう自分に情けないと感じていますか?
    そんなの自分だと認めたくないと思っていますか?
    残念ですが、一つ事実があります。
    それは、こういった自分は実在するし、否定や拒否をし続けている限り、決していなくならないという事実です。
    嫌な自分はいなくならない
    それよりも、彼あるいは彼女は、あなたを支えるために頑張っているのです。
    どこでもどんな状況でもあなたのために頑張っています。こんな人、友達はおろか、親兄弟でもあり得ません。
    そんな彼(彼女)を受け入れてみましょう。
    感謝の意を伝えてもいいし、抱きしめてあげるのもいいかもしれません。
    これも時間をかけてゆっくり、じっくりやりましょう。声を実際に出してやるのが効果的です。
    私の場合は自分で自分を抱きしめたりしますよ。(笑)

  7. 「怖い」のスイッチが入る習慣を日常生活で発見し続ける
  8. 一度癒しが終わったら、積極的に人に話しかけてみましょう。
    別に簡単なところからでよいです。スターバックスの店員さんでもいいし、セブンイレブンの店員さんでもいいでしょうね。
    個人的にはお客さんを丁寧に扱ってくれるスターバックスのほうがおすすめです。(笑)
    この時のポイントは
    1.頑張らない
    2.失敗してもいい
    良い習慣を獲得するのは気合でなく「技術」
    です。
    この時、どういうことが頭や体で起こっているのか?
    そのプロセスをこと細かくメモを取るようにしてください。
    1日1件でかまいません。ただし毎日続けてください。

再度ポイントのまとめ

1.恐怖を感じるのは特別なことなのか?
人間であれば恐怖を感じます。それはあなたの近くにいる強そうな人もみな同じです。
2.人に対して恐怖を感じるのは特別なことなのか?
人類の歴史において、見知らぬ人との付き合いの数が増えたのは近代になってからです。
3.具体的になにをするのか?
I.恐怖の構造を知る
II.人に恐怖を感じている自己を感じる
III.怖いのスイッチが入る習慣を日常生活で発見し続ける
IV.人の目を見て話し、その時起こっていることを事細かに日記につける

実際のカウンセリングの場では?

以上のことを頭の中でだけやっても全く効果はありません。
それは妄想の域をでていないからです。
私(カウンセラー)という実在し、伝えないとわからない相手を置くことにより、具体的に声を出したり、具体的に自分の感情を感じることをお手伝いします。
また、過去の「怖い」ループに陥らないようにするワークをいくつかすることになります。ご希望によっては、3か月で結果を出すために、実際にやったことのチェックを定期的にあってすることもあります。これにより、ご自身が変わることの覚悟とコミットメントを促します。

逆張りを考える

恐怖がなくなったら困るのは、その感情に乗っ取られることが問題で、それ自体は悪いものではなく必要として存在するものです。
恐怖はパワーですので、うまいこと誘導すると、自己実現に使えます。例えばタバコを止めるのに、本気でこのままいったら癌になるという恐怖が持てれば、別に医者に行かなくてもやめることができます。
恐怖はあなたの大切なお友達

出だしの続き。。。

結局本や情報そのものが私を救ってくれることはありませんでした。
やはり人間にとっての事実は行動がともなっての結果にすぎません。
でも、行動が伴ったときに本や情報がヒントをくれることはたくさんあります。
ここでの情報がみなさんにとって生きた情報になりますように!

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