欲望と欲求の違い(自分が欲を支配しているかされているかを知る)

銀行からメールが来た。タイトルに「メールアドレスの確認」とある。
開いてみるとおどろいた!なんと書き出しが・・・

目次

  1. イントロダクション
  2. 今日のトピック。実践で何が得られるのか?
  3. それぞれについての解説
  4. 再度ポイントのまとめ
  5. カウンセリングの現場では・・・
  6. 逆説的考察
  7. エンディング

この状況を克服すると何が得られるのか?

  1. 自分の「欲」のレベルに気付けるようになります
  2. 欲の支配下にあるか、欲を支配しているか気づけるようになります
  3. 欲を自分のエネルギーとして使いたくなります

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欲求と欲望の違いを知り、自分の欲に問いかけてみましょう。新しい発見があるはずです。

それぞれについての解説

  1. 欲求とは
  2. ポルシェがほしい。女を抱きたい(男に抱かれたい)。ごはんが食べたい。眠りたい。これって欲求?それとも欲望?
    漢字だけみると、「欲」はどちらも同じで、違いは「求める」と「望む」。求めるとはほしいと望むって辞書にでてくるから、まあ一般的にはほぼ同じということなのだけれども、それでは自身の微細な感じ方の違いの認識につながらないから、英語を見てみる。
    英語で欲求はwant。語源は古代英語らしく、不足していることを指し、不足しているか、その分を埋めようとしている様を指している。
    http://dictionary.reference.com/browse/want?s=t
    こっからは私の解釈なのだけれども、英語のwantレベルは、つまり足りるとはなにか、あるいはそれがある状態で以前あったが上に想像できる、もしくは想像ができるぐらいに頭の中では現実的なシミュレーションができている、という状態だと思う。
    どちらかというと、生理的に求められているもののうち、その衝動が把握できていて、コントロールできそうと判断しているものを指して我々は使っていると思うけど、どうでしょうか?多くの人にとって、「ごはんが食べたいという欲求」「眠りたいという欲求」っていうほうが、「ごはんが食べたいという欲望」「眠りたいという欲望」よりしっくりくるのではないのでしょうか?

  3. 欲望とは
  4. 望という漢字のもともとの意味を見ていると、
    「つま先立って大きな瞳で遠方を望み見ることは、「目」の呪術的な力で敵を抑(おさ)えこみ、服従させる行為(こうい)だったのです。そこから「のぞむ」という意味になったのです。さらに「ねがう」という意味にもなりました。」
    http://www.47news.jp/feature/47school/kanji/post_73.html
    対象物に対して、頭や体が欲しているトランス状態にも私はとらえられると考えました。相手を抑え込むために呪術をかける行為は、思考が暴走している様子にも見えます。それほどかけて欲している状態が「欲望」なのではないでしょうか?
    また英語で望むはdesire。語源はラテン語のdesiderareで、「星が運んでくるものを待つ」という文章の「星」。
    http://dictionary.reference.com/browse/desire
    英語だと純粋に願っている気持ちが強い。逆にいうと日本語の欲望には仏教や道徳的な罪悪感がわずかに含んでいますね。
    欲望の方がより、無意識に囚われた、思考や意識外に求める強い衝動といえるかもしれないですね。
    「ポルシェに乗りたいという欲望」「いい女を抱きたい(いい男に抱かれたい)という欲望」といったほうが、「ポルシェに乗りたいという欲求」「いい女を抱きたい(いい男に抱かれたい)という欲求」というより、欲の度合いが強く、コントロールしたいのだけどできないうずうずしたものを、多くの人は感じるのではないでしょうか?

  5. 欲という感情
  6. いつも言っていることですが、感情という強い衝動(エネルギー)の奴隷になるか、感情を優秀なしもべにするかで人生は大きく違います。では、今持っている欲望が欲求に感じられる(そっちの表現の方がしっくりくる)状態になればよいのでしょうか?いいえ。それも時と場合によります。そわそわするぐらいやりたいことを実現するために行動するというエネルギー量を欲求ということばを使った瞬間に殺してしまう可能性があるからです。自分の感情を性格に把握することと、目的地があって初めて、エネルギーが正しく使えるのです。あ、今日はなんか結構いいことじぶんで言いましたね(笑)。

再度ポイントのまとめ

  1. 欲求
  2. 気持ちが冷静で、身体や魂が欲している状態をきちんと把握できており、またコントロールできる自信のある状態

  3. 欲望
  4. どちらかというと興奮状態であり、身体が魂が欲している衝動を抑えきれていない。場合によってはその衝動に自分が支配されている状態の可能性も。

  5. 結局エネルギーをどうするかが問題
  6. どんなエネルギーがあるのか?
    どこへ向かわせたいのか?
    この2つを知ることがまずは必要。

カウンセリングの現場では

なぜいま「○○」という表現を使ったのか?「△△」でないのはなぜか?なぜ過去形なのか?なぜ体言止めだったのか?ということを、カウンセリングと並行で常に考えることが我々には求められます。クライアントの微細な心の変化やとらえ方の違いを知る必要が常にあるからです。ですがこういったことは、直接かつ意識的に認識してもらうことは少ないので、クライアントさんが気づくことはあまりないかもしれません。

逆張りを考える

欲望の反対語は、嫌悪、満足、無関心、冷静
つまり欲望っていうのは、大好きでとっても興味がある大興奮状態なのに、大きな不満がある状態なのかあ。。。
人を好きになるってことは「欲望」ってことかな。まあ普通は「愛」ってきれいに片づけるのだろうけど、心理学的に考えると、こっちのほうがしっくりくるな。この状態でも相手といたいと思える人って、正常な恋愛をしていると思う。でも正常な恋愛って平均じゃないんだよな。平均だったら私の仕事もないもの。(笑)。

出だしの続き。。。

・・・「こんにちは」。
怪しいと思って開いていなくても、この出だしで詐欺だってわかるわ。いやそれを通り越して笑った。
詐欺師は日本人でなく、翻訳もネットかなんかでやっているのだろう。
まだまだ、機械が翻訳できる日は遠いのかもしれない。
詐欺っていうのは「欲望」で仕事をしているから、途中のこういったことが目に入らないのかもしれない。

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