表参道に用事があって久しぶりに行く。自分が勤めてた時はそんなにいなかったと思うけどやたら自転車に乗っている人たちがいる。しかも女性が多い。LOHASテイストの自転車にまたがって走っている。私を見てってオーラが全開の人もいる。しかしなんか変だよなあ。。。と足元まで目がいくと。。。
目次
- イントロダクション
- 今日のテーマ
- それぞれについての解説
- 再度ポイントのまとめ
- カウンセリングの現場では・・・
- 逆説的考察
- 映画で考える心理学
- エンディング
今日のテーマ
- マインドコントロールの構造を知ることができます。
- 知ることで、マインドコントロールを受けにくくなります
- 現状でもそのテクニックの影響を受けている部分に気付くかもしれません
それぞれについての解説
- マインドコントロール
- 解凍
- 改革
- 再凍結
今ある信じ込んでいるものをぶっ壊して混乱させること。
具体的には、寝させない、多人数から批判を浴びせまくりつづける、食事を与えない、光の入らない空間にいれて時間の感覚を麻痺させるなど。
目的は、過剰な負担を感情にかけることにより、感覚を麻痺させることで、マヒすると暗示にかかりやすくなります。
二重の呪縛という催眠テクニックが使われたりします。
「私が話していることに疑問をもっている人々のために言いますが、そのような疑問をあなたの心の中においたのは、ほかならぬ私なのだということを知るべきです。そうすれば、私がまことの教師だという心理がわかるでしょう」
出典:マインドコントロールの恐怖 スティーブン・ハッサン P131L1 (ノンフィクションブックス)
こういうことで、信じていなくても自分に疑念を持ち始めますし、信じていたのならそれが強化されます。
自分のビリーフシステム(信念)が崩壊し、精神どころか肉体的安心感もない状態では、たえず自分が不安定で、自分の信念を疑い始めます。相手のを疑う力さえ奪われ、集団に従うようになります。ジョージ・ウォーエルが1949年に発表した、将来の監視社会を描いた小説「1984年」は、国家によって現体制に反する思想を持つ人が、こういった解凍をさせられる様子が描写されています。この小説では、二重束縛として矛盾するキャッチコピーを使う場面が出てきます(例:戦争は平和である。自由とは隷従である。無知は知である。)ちなみに、アップル社がIBMに対抗したCMを1983年に発表していますが、「1984年」に描かれた世界をIBM製品が作ったようなイメージを作り出し、自分たちはそれを打破する製品だと、マーケティングに成功しました。
既存の人格に対する確信がない状態になると、あらたに確信できる信念を人間は早急に手に入れようとします。生活環境と精神が不安定で不快であればなおそうしようとします。その時新しい信念は、反復、単調、リズミカルに教えられます。コントロールする側にとって正しい信念を言えばメンバーから賞賛され、そうでなければさげすまれる、そういったセミナー、対話、講義がずっと繰り返されるのです。あまりにも単調で長いことにより、自分のコントロールがきかない(あきらめの状態)が催眠状態をずっと保ちます。「1984年」にも、洗脳が完了し、権力に自分の信念を明け渡した後、洗脳前の自由だったころの思い出や感情を、あれは自分が自分だとおもっているころにつくった偽の記憶だと打ち消すシーンが出てきます。
解凍前の自分を卑下することをさせます。
過去にあったよいことは記憶の隅においやられ、罪悪感で満たされるようにします。
新しい環境、新しい名前やニックネーム、新しい服装があたえられ、そのグループ特有の専門用語をしゃべるようになります。
場合によっては預金や資産を取り上げ、生活するには依存し続けなければならない状態に入れられ、洗脳が続けられます。
再度ポイントのまとめ
マインドコントロールは3つのプロセスで構成されている
- 解凍
- 改革
- 再凍結
人としての自由はすべて奪われ、人格から何まで否定されます。
自分で自分をコントロールできない状況が延々と続くことで、相手の信念を簡単に受けてしまうようになります。
新しい信念が植え込まれます。何度も、単調で、リズミカルに植え込まれます。
コントロールされる前の自分を卑下させます。新しいアイデンティティを与えます。
カウンセリングの現場では
マインドコントロールを解くには、その方をいまの社会生活から引き離す必要があります。これは洗脳が続き強化される構造の中を生かされてしまっているからです。完全にシャットダウンしたのち、前の感覚を取り戻していく作業に入りますが、これには時間がかかります。
逆張りを考える
オーウェルの「1894年」を読むまでもなく、相手を徹底的に壊すので有名なくだりといえばヒットラーのユダヤ人に対する扱いだろう。家族を失い、仕事を失い、資産を奪われ、社会的存在意義をはく奪され、劣悪な住環境に入れられ、意味もなく殴られ・・・希望もないもない。もっとも、ヒットラーはそれを洗脳目的でやったわけではないが、マインドコントロールにおいてやっている最初の「解凍」プロセスはヒットラーと同じ、つまりそれぐらい残虐だ。国家レベルでなくても、ブラック企業と呼ばれるような会社では、こんなことをやっているのかもしれない。販売成績が割る人をみんなの前で罵倒する、みんなにさげすませる、そういった仕事をさせる、休みを与えない、立たせる、帰らせない、土日もこさせるなど。一度相手を洗脳しよとやってみるといい。やってくる人に気付けるようになるから。ただしあくまでも自己責任で。
映画で考える心理学
1984
マインドコントロールの細かいプロセスをイメージとして理解するには、文中にも書きましたがこの映画がわかりやすいでしょう。映画そのものは、核戦争ののちに世界はいくつかの国になり、そのうちの1つ「ユーラシア」に生まれた男性の話。ユーラシアは完全な監視社会となっているが、それだけではなく、それが完全で正しい状態だと心底から信じる国民をつくるべく国家を運営している。そこから逃れようとする主人公が最後に洗脳されていく姿が描かれています。
出だしの続き。。。
すっげー高いピンヒール履いてた。しかも一人ではなく何人か。自転車から降りてその恰好で歩くか?自転車にあった格好して楽なシューズを履けばいいのに。。。それともピンが痛いから自転車に乗っているのか?よくわからん街だと思った。(もちろん浮いているのはビジターのこちら側なんですがね。)