【映画で考える】自分探しその1

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西洋人の思想は、キリスト教やギリシア神話、ケルト神話や北欧神話といったキリスト以前のヨーロッパ神話がモデルになっている。神話は無意識をイメージ化したものであることが多く、人間の考えの根幹を占めている。無意識が描く「人生の成功」というものをここで考えてみるために、スターウォーズを教材に話を勧めたいと思う。ちなみに私は、スターウォーズのファンでもまったくないので、コアな人には「間違って」聞こえるかもしれないが、あくまで無意識の世界を考えるにあたって使っていることをご容赦ください。

竜退治とはなにか?

本題に入る前に、「竜退治」の話をしたいと思う。これは西洋の神話にでてくる典型的な物語の一つで、以下の構成で成り立っている。
まず日常がある。
非日常をもたらすものが日常に入り込んでくる(向うから必ず来る)
今までの経験で対応できない問題が発生。
どうにもならないから一旦退却、その後鍛錬を重ねる。
お姫様を救出
竜を退治する
お姫様と結婚式。
いままでの日常なのに、これまでとちがった自己(強くて、ゆるぎない自己)が存在する。

竜は、恐怖や悪といったような闇の部分と、太刀打ちできないパワーの象徴として書かれていることが多い。
これは、現実生活におけるどうにもならない部分(目に見えない不安や危機など)を描いているようにも見えるが、
無意識領域の中の思い通りにならないことを指しているともいえる。
(ちなみに東洋思想では、東洋思想では父性、強さ、絶対、強力、威厳、正義、雷、神的な正しさの象徴で、
陰陽のイメージが多少異なっている)

つまり、日常に入り込んできた無意識領域にある不安や危機と、意識的に戦い、克服することで、
その不安はお姫様のような、共存できるものになり、実際結婚して一体化する
その結果、ゆるぎない自己が誕生するということを指していると解釈できる。
では、さっそくスターウォーズを使って説明してみよう。    

スターウォーズ

基本の映画の構造は竜退治そのもの。自我が目覚め育っていくイメージが描かれている。これが西洋人の自己成長の無意識でのモデルであり、今の日本人にも一般的に受け入れられているものと言える。ただし、東洋思想は、これで終わらない(ハッピーエンドではない)し、この成長自体にも意味がないとまでも言っている。

  1. まず日常がある。
  2.   主人公ルーク・スカイウォーカーは、叔父叔母のものにいて農場の手伝いをしている

  3. 非日常をもたらすものが日常に入り込んでくる(向うから必ず来る)
  4.   R2D2とC-3POいう壊れたロボットをバザーで購入していくる。
      ※この場合も、なにかわかっていて買っているわけではなく、それられが何かは隠されている。

  5. 今までの経験で対応できない問題が発生。
  6.   R2D2とC-3POは、この帝国圧政の中心である銀河帝国が隠し持つ最終兵器&要塞の設計図を盗み出し、その銀河帝国軍から追われる宇宙船にのるレイア姫が、自分の父(養父)の友人、オビに託した設計図そのものを運ぶメッセンジャーであった。
      そして近所にいた老人が実はこのオビ氏であったこと、ジェダイという騎士であったことがわかる。
      ※人生を劇的に変えるものは、毒であり、害であり、下手すると死ぬかもしれないものに、普通は見える
      ※このあと、ルークはオビに戦いを即されるが、叔父に反対されると断るものの、叔父叔母ともに帝国軍に殺され、農場も焼き払われてしまい、行くことを決意する。逃げられない状況に追い込まれ、覚悟がきまる。

  7. どうにもならないから一旦退却、その後鍛錬を重ねる。
  8.  帝国軍は星を1つ破壊して散りにしてしまう。
     ルークはオビにフォース(力)を教わる。
      ※フォースは東洋思想でいう自己でないエネルギーのようなものか?いずれにしても、西洋の神話の構造の中に演出して東洋思想が登場する。

  9. お姫様を救出
  10.   とらえらえたレイア姫を救出する
      ※この際、オビが死ぬ。大切なものの獲得には、大切なものの喪失が伴う。
      ※ここでは竜の退治がお姫様の救出より後になっているが、これには触れない。

  11. 竜を退治する
  12.   最終兵器&要塞を破壊する。

  13. お姫様と結婚式。
  14.   むすばれたかどうかは描かれていないが、2人の仲はいい感じで終わる。

  15. いままでの日常なのに、これまでとちがった自己(強くて、ゆるぎない自己)が存在する。
  16.   ここはこの作品では描かれていない。

ここで描かれていることをまとめると・・・

  1. 自己成長や実現の要因は必ず外からやってくる
  2. 自己成長や実現の要因は、えてして不快であり、死の脅威さえある
  3. 自己成長や実現のためには、死を決した努力が必要である。
  4. 大切なものを手放す必要がある
  5. 獲得で日常がようやく安定化、平穏化する。

こんなフレーミングでこの映画を見てみてください。

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